今回は人材開発の研修の全体設計について解説していきます。
前回は研修のメインストーリーについて触れましたが、今回はオープニングとクロージング、アフターフォロー、そして当日の準備について学びます。
これらはどの研修でもほぼ共通して使えるフォーマットなので、チェックリスト形式で確認していきましょう!
オープニングの設計
まずはオープニングです。オープニングは研修の始まりで、1日の空気を作り、ルールを設定する重要な場です。
ここでは3つのポイントを押さえましょう!
研修の目的と全体像の提示
参加者に「なぜこの場にいるのか」を理解してもらうために、研修の目的と全体の流れを説明します。
「会社の目標に沿った内容です」「あなたにとって重要なスキルを学べます」など、納得できる理由を伝えると良いですね。
グランドルールの提示
研修中に守ってもらうルールを提示します。これは後出しでは納得されにくいので、最初に伝えておきましょう。
オンライン研修と対面研修それぞれでルールが異なる場合がありますが、対象に応じて重要なものをピックアップしてください。
アイスブレイク
簡単なアイスブレイクを行うと、参加者同士の関係性が作りやすくなり、安心感が生まれます。いくつか例を用意しておくと良いでしょう。
クロージングの設計
次はクロージングです。クロージングは研修のまとめで、達成感を感じてもらうために非常に重要です。
ここでも3つのポイントを押さえましょう!
要点のラップアップ
研修のゴールや目的を再確認し、要点をおさらいします。これにより、学びがより定着します。
気づきとアクションプランの再整理
研修中に出てきた気づきや学び、アクションプランを整理します。
多すぎるアクションプランは実行が難しいので、ここで再整理して実現可能なものに絞り込みましょう。
アンケートの取得
研修後にアンケートを行うなら、このタイミングがベストです。記憶が新しいので回答率が高くなります。
アフターフォローの設計
アフターフォローも重要です。ここでは2つのポイントがあります。
フォロー研修の検討
研修後、実際に学んだことが職場で定着しているかどうかを確認するために、フォロー研修を計画します。
関係者への報告
研修の成果を関係者に報告し、協力を得るためにも重要です。
当日の準備
最後に、当日の準備についてです。ここでも2つのポイントがあります。
タイムラインの作成
各セッションの時間配分を決め、全体の流れを把握します。
研修が予定通りに進まない場合に備えて、優先順位をつけて調整できるようにします。
必要な物品の準備
名簿、名札、教材資料、座席表など、必要なものをあらかじめ準備しておきましょう。
以上の内容をチェックリストとして確認しながら、自分の研修設計に取り入れてみてくださいね!
まとめ
今回の記事では、人材開発の研修設計について解説しました。
オープニングでは目的の提示とルール設定、クロージングでは要点の振り返りとアンケートの取得が重要です。
さらに、アフターフォローの研修と関係者への報告、当日のタイムライン作成や必要な準備物の確認も欠かせません。
オープニングからクロージング、アフターフォロー、当日の準備までのポイントを押さえて、研修の全体設計をマスターしましょう!
次回の記事は人材開発の評価方法・ポイントについて解説していきます。おたのしみに!