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今回は人事キャリアの2番目のテーマとして、「人事キャリアのMUST」について解説していきます。
前回も少し触れましたが、人事のキャリアって不透明に感じることがありますよね。
そこで、今回は具体的なキャリアマップを使って、その全体像を一緒に見ていきましょう!
人事のキャリアマップを描こう!
人事の仕事は、どのポジションに進むにも特定の経験が求められます。
例えば、皆さんが人事コンサルタントになりたいと思ったとき、今の役割からどんな経験が必要なのかを考えてみてください。
キャリアマップがあると、どんな道筋が見えてくるのかがわかりやすくなります。
よくある人事のキャリアパス
上の図のように、人事には「事業会社の人事」と「人事ベンダー」の大きく2種類の人事のキャリアパスがあります。
それぞれのキャリアパスの特徴と転職する際の壁を★1~5に分けて説明していきます。
事業会社の人事
- 運用から企画へ:採用の運用から、採用の企画も担当するようになる
- 単一分野から複数分野へ:採用だけでなく、育成や労務管理など複数の分野を担当するようになる
- 企画から戦略へ:全体の方針を決める人事戦略を担うようになる
[★1の壁]:専門知識不足や分野相性の壁(単一分野の人事企画→複数分野に)
分野が広がることによって、必要な「知識」「筋肉」「志向性」が大きく変わります。これによって、思ったように活躍できないケースもあれば、そもそも好きな仕事ではないと思われるケースもよくあります。
「とても難しいこと」だと把握したうえで、事前に基礎知識を仕入れること、学習機会の担保、頼れる先輩・コーチを見つけること等が大切です。
[★2の壁]:経営・事業理解の壁(複数企画から→戦略に)
戦略は影響力の大きさから、自ら事業・経営戦略を立てるレベル(=事業責任者の経験)が求められやすいです。
・実際にその経験を持つ
・経験不足を覆す成果を出す
・その経験がなくても任せてくれる
他社での副業・転職をする など、壁を乗り越えるには大きな工夫が必要になります。
人事ベンダー(コンサルタントやHRテック)
- スタッフからコンサルタントへ:コンサルティングを行う立場になる
- マネージャーへ:専門性を広げていきながら、管理職としての役割を果たす
[★3の壁]:「信頼不足」と「専門性」の壁(事業部役職から、人事職に)
事業部での人・組織面での実績を、別職場・事業に展開することを望まれるケースが多いですが、その活躍は事業・現場の理解や、信頼によるところもあります。
事業や現場理解をしたり、信頼獲得をするために、地道に行動することや、そもそも人事の専門知識を得ることが大切です。
[★4の壁]:「信頼不足」と「専門性」の壁(事業会社人事から、HRビジネスに)
自社の活躍は事業理解や信頼によるもので、それがない他社へのサービス提供に失敗するケースも多いです。
また、人事部の担う人事機能の範囲ややり方は、会社による違いもあり、まずはアンラーニングに苦しむこともあります。
人事としての専門知識獲得や外部ならではの関わり方を学ぶことが大切です。
[★5の壁]:「信頼不足」や「推進力不足」の壁(HRビジネスから、事業会社人事に)
過去の成功にすがって課題探しや提案をしようとするのではなく、信頼獲得できるよう、会社の歴史に敬意を持ち、地道な業務もしっかりすることが大切です。
人事のキャリアマップとその壁について見てきましたが、皆さんのキャリアパスの参考にぜひご活用ください。
それぞれのステップでどんな壁があるのかを理解して、次のステップに進むための準備をしっかりとしましょう。
次回は、具体的な「Can(できること)」について見ていきたいと思いますので、お楽しみに!