人事は、明確な役割分担をされがちですが、横のつながりは深いです。
そのため経営･人事での「自分の仕事の位置づけ」を知ることが、良い仕事・キャリアのために大切です。

人事ポリシーは、「人事の仕事の基礎」です。
その存在や存在意義や成り立ちを知っておくことはおすすめします。

人事は売上をつくれません。しかし経営の中心とも言える機能です。
その「経営と人事現場をつなぐ」ものが人事戦略です。そのため「人事戦略を理解する」ことが「自分がどう経営貢献してるかの理解」になります。また、人事戦略を立てる人にとって、「戦略を理解したうえで、最前線で運用する人の声」は非常に有意義なので、現場の方も人事戦略の理解は必要です。

もちろん、このテーマも採用との繋がりは深いです。
「いかに人が育つ会社なのか」は「採用力」に直結しますし「どんな人が入るか」は「どんな育成をするべきか」に直結します。
ただあえて優先度をつけるなら、運用業務への直接的な影響は他と比べて少ないため、推奨から外しています。

ただ運用をするのではなく、「なぜ今自分はこの運用をしているのか」を知ることで、同じ仕事をしていても気づけることが多くなると思います。すべて見ておくことを強く推奨します。

人事制度は労働環境に直結するため、応募者に聞かれたら解像度高く、わかりやすく伝える必要があります。
ただ説明するだけではなく、「自社制度の特徴・意図」を汲み取って説明できるよう理解が必要です。

採用は、他の人事の機能と比べても縦割りになりやすい傾向がありますが、本当に採用を強くするには「そもそも良い人・組織づくり」も非常に重要です。
そして、採用から一番手を伸ばしやすい人事機能は、この「配置・タレントマネジメント領域」かと思います。
なぜなら、本来「採用」「配置」「退職」は、「良い人材フローとは？」というテーマの下セットで考えるべきことだからです。

あまりに採用だけに意識が向かないよう、この範囲も学んでおくことはおすすめします。